水道給水を受水槽方式から増圧ポンプ方式へ交換
近年、給水システムを受水槽方式から増圧ポンプ方式へと交換しているマンション管理組合様が増えています。これは、大きなスペースを必要とする受水槽方式よりも、上水道と直結している増圧ポンプ方式の方が、場所もとらず管理も容易となるためです。
「増圧ポンプ方式のメリット」
- 上水道直結なので、美味しい水が飲める
- 受水槽と高置水槽が必要ないため、管理が楽
- 受水槽と高置水槽が必要ないため、スペースを有効活用できる
- 水槽の交換費用や清掃費用などが削減できる
「加圧ポンプとの違い」
増圧ポンプと名称も似ていることから、加圧ポンプと混合されている方も多くいらっしゃいます。交換工事を検討する前に、その違いを正しく理解しておきましょう。
増圧ポンプと加圧ポンプとの見た目での大きな違いは、貯水槽があるかないかです。加圧ポンプは、貯水槽が必要ですが、マンションに多く使用されており、費用も比較的安く抑えられています。
「増圧ポンプへ変更の際の留意点」
増圧ポンプへの変更を検討する際に、事前に確認しておかなければならないことがいくつかあります。ここでは、その要点を列記しておきます。
- 既存受水槽への水道管引込管サイズの確認(既存設計図にて確認)
- 増圧ポンプに変更できる住戸数であるかどうか(概ね15戸から100戸まで)
- 増圧ポンプへ変更するメリットデメリットを良く考える
- 受水槽撤去などの付属関連工事の実行の有無
増圧ポンプ変更工事にかかる費用
1、図面作製費用
図面は、当事務所の建築設備診断技術者が担当いたします。電気配線図、調査図面作製と交通費を含めて概算で10万円前後になります。
2、増圧ポンプの価格(2011.4月現在)
増圧ポンプの参考価格を表記いたします。ご検討の際お役立てください。
- 20戸程度の増圧ポンプ ¥800,000
- 30戸程度の増圧ポンプ ¥1,300,000
- 31~40戸程度の増圧ポンプ ¥1,500,000
- 41~60戸程度の増圧ポンプ ¥1,700,000
- 61~80戸程度の増圧ポンプ ¥1,900,000
- 81~100戸程度の増圧ポンプ ¥2,200,000
3、工事費用
増圧ポンプの価格にプラスして、概ね100万円前後が目安です。
工事価格設定は、現地の調査が最も重要な要素となりますので、あくまで目安としてお考えください
図面の必要性
交換工事を業者に発注する際、50戸で250万円の見積もりを出す業者から380万円ところまで、金額に大きな開きが見られます。これは、図面がなく材料が拾えないことで起きてしまう、いわば当然の結果といえます。増圧ポンプには様々な仕様がありますので、それにより、見積金額の開きが出てきてしまうのです。
複数の業者に見積もりを依頼する場合は、金額に大きな開きが出てしまわない為にも、図面と仕様書の作成が大変重要となってきます。可能であれば、業者への見積もりは一斉に取るのが理想です。
まとめ-工事業者決定の注意点
- お見積りする際にの注意点ですが、必ず同じ図面でお見積りをしなくては価格等にばらつきが出てしまいます。
- 従って見積用の図面が必要となります。
- 見積もりは基本的に一斉見積もりで取得するのがよい方法です。
増圧ポンプへの変更をご検討の際には、図面から工事までを一任できる、城北マンション管理士事務所へ是非一度御相談ください。